ナインボール「ジャパン」のルール ビリヤードで金メダルHP
ナインボール「ジャパン」のルール
一般的に試合などで行われるのは、「USナインボール」
と呼ばれるもので、9ボールをポケットすれば勝ちというルール。
※USは、その奪ったセット数を、二人のプレイヤーで争う。
ファールの場合は、手玉フリー。
対して「ジャパン」とは2〜6人程度の人数で行う、
得点式ナインボール。
※USナインとの違い
9ボールが途中でポケットされてもゲームは継続。
(その場合は規定の得点が入り、9ボールはフットスポットに戻される)
9ボールが単独で最後にポケットされたら、つぎのラックへ。
そうやって、累積していく得点を争う競技。
※地方や、各ビリヤード店によって、色々なローカルルールがある。
「簡単なルール」
・手玉を、最少番号の的玉から当てなくてはならない。
・的玉のポケットで継続プレイ。
ノーイン、ファールで次のプレイヤーに交代。
・3、5、7、9番が得点になる「点玉」。
得点にならない、1、2、4、6、8番が「カス玉」
・「点玉」のうち、3、5、7番が1点。9番が2点。
サイドに入れるとその得点は2倍。
・各人の技量によって、ハンデキャップがつけられる。
・技量の低い選手に点玉が与えられるパターン。
「8ボールシングル(サイドに入っても1点)」
「8ボールダブル(8番がサイドに入った場合2点になる)
「6、8」「4、6、8(ヨーロッパ)」この場合はシングル。
「全玉」等
・技量の高い選手の点玉を減らすパターン。
「3抜き」(点玉は5、7が1点、9が2点)
「5、9・ゴックン」(点玉は5が1点、9が2点)
「7片面」(点玉はゴックン+7番が、初めに取り決めしておいた、
右か左の長クッション側のポケットだけが有効。ブレイク時のみ両面有効)等。
※「59・ゴックンorゴッキュー」ルールは、点玉が5番1点、9番2点の2個だけ。
※10ボールで行う「510・ゴッテン」は
5番が1点、10番が2点。
・マス割(ブレイクランアウト)は、そのマスの総得点が2倍。
・全員が同じ得点だった場合、次のマスが倍(ダブリ)
・3人以上で行う場合、セーフティーは禁止。
(2人の場合でも、禁止する場合が多い)
・そのため必然的に「攻める」ゲームになり、
フロックありの「ノーコール」ルール。
・二人撞きの場合、時間の許す限り、延々とゲームは続くので
初めにラック数か、時間を決めて行うと良い。
(得点は、お互いの得点を差し引きする)
・撞く順番は、ジャンケン等で決め、3人撞きの場合5マスで逆回り。
4人以上の場合、10マスごとに、ブレイク権を持つ人以外でジャンケン。
・3人以上の場合、自分の得点は全ての人からもらえる。
(1マスごとに計算する。)
例
A 0点 Bに3点、Cに4点渡すので合計 マイナス7点
B 3点 AとCから3点ずつもらい、Cに4点渡すので、プラス2点。
C 4点 A、Bから4点ずつもらい、Bに3点渡すので、プラス5点。
※簡単な計算方法(何人でも同じ)
自分の獲得点×総人数−そのマスの全員の総得点=そのマスの自分の得点
上記に当てはめると、
Aの場合 0点×3人−総得点7点=−7点
Bの場合 3点×3人−総得点7点=+2点
Cの場合 4点×3人−総得点7点=+5点
これを一マスごとに、各人合計して行く。
記入方法は、店舗ごとに若干違う。
☆ブレイクの規定
・下図のように、点玉が入りにくいようにラックを組む。
1番先頭。2列目が5、7、3番の内の2つ。9番が真ん中。
一番後ろが、残りの点玉。
※他のカス玉は任意。
ヘッドライン内から、1番に向けてハードブレイクする。
・ブレイクや、ゲームの途中でポケットされた点玉は、得点された上、
すべてフットスポット、もしくはその延長線上に戻される。
下図は7、9番ダブルイン(7番サイドで2点、9番コーナーで2点の4点)
が狙えるショット。
しかし、ダブルインしてしまうと、7、9番共にフットに戻され、
下図のようにトラブルになってしまう。
そこで、下図のようにコンビで、7番1個だけをポケットし、
3番の時にでも下図のように、7番をフットから軽く動かしておき、
その後他の的玉を使い、9ボールをコンビで落としたあと、
順番通りにポケットすれば、得点を重ねられる上、
トラブルなしで最後まで取り切れる。
・ブレイク時や、ゲームの途中でポケットに入った、
得点のない「カス玉」は台上には戻さない。
・ブレイク時や、ゲームの途中でポケットに入った
「ハンデボール」は台上には戻さない。(3抜きの3番など)
この場合、ハンデをもらっている側のみ、得点になる。
・ブレイク時や、ゲームの途中でポケットされて、
得点された「片面玉」は、台上に戻す。
得点にならなかった場合は戻さない。
☆ブレイク権(次ラックのブレイク権の、取り決め方法の種類。)
1、 「入れポン」 USと同じように9ボールを入れた人が、
次のブレイク権をもつ。ヘッドライン内(キチン内)の任意の場所からブレイクできる。
2、 「返し」 9ボールを入れる際、手玉をヘッドライン内に戻せば、
次のブレイク権を得る。
次は、ヘッドライン内(キチン内)の任意の場所からブレイクできる。
ヘッドライン内=2ポイント以内なので、
「2ポイント出し」とか「ツー出し」とも呼ぶ。
3、 「返しの現状」 9ボールを入れる際、手玉をヘッドライン内に戻せば、
次のブレイク権を得る。その際、手玉が止まった現状の場所(下図A点)から、
ブレイクを行う。
充分なブレイクができなくなるため、マス割の数を抑制できる。
手玉が返らなかった場合、9番の得点が半分になり、ブレイク権は次の人に移る。
※その際、次の人がマス割をしても、「もらいマス割」もしくは単に「もらい」となり、
得点は2倍にはならず、2点増しだけ。
ただし、オープニングマス割は2倍。
4、 「紀州」 「返しの現状」ルールと同じであるが、返らない場合は、
ポケットが認められず、9ボールはフットスポットに戻され、次のプレイヤーに交代。
その際、次のプレイヤーは現状の手玉の状態から、9ボールを狙う。
※そのほか、「紀州ルール」は、
ファールの際「手玉フット」しか認められない場合もあり、
非常に厳しいルール。
☆ファールの規定
他の競技と比べての主な相違点は、次の通り。
USナイン【ファール時】手玉フリー。ファールの際ポケットされた玉は、9番以外戻さない。
ヘッドライン内に1番があるが、的玉の1番は動かせない。
1番単独(A)でも、9ボールサイド(B)でも、
手玉を自由な場所に置いてプレーできる。(手玉フリー)
ローテーション【ファール時】常に、手玉センターが選択できる。
ファールの際ポケットされた玉は、
フットスポットに戻す。
下図は1番を「フット」も「センター」も、「手玉をヘッドライン内」も
狙いが無いが、
下図のように「手玉センター」が選択できる。
ジャパン【ファール時】先球がヘッドライン内の場合のみ、手玉センターを選択できる。
ファールの際ポケットされた玉は、フットスポットに戻す。
下図は「フット」も「センター」も「手玉をヘッドライン内」も
狙いが無いが、ジャパンには「セーフティー」ができないため、
手玉を取って、1、4コンビでつなぐしかない。
ファール時、先球がヘッドライン内にあれば、
手玉を取って「手玉センター」が選択できる。
【ファール時の詳細】
次のプレイヤーは次のような方法でプレイを選択します。
1、現状のままプレイ。
2、最少番号の的玉を、フットスポットか、センタースポットに移動させる。
すでに他の的玉がある場合は、その延長線上に置く。
3、手玉だけをヘッドライン内に戻す。
(2と3を同時に行う、「手玉センター」や「手玉フット」は選択できない。)
4、手玉をヘッドライン内に戻すとき、最少番号の的玉がヘッドライン内にあれば、
その的玉を、センターかフットのどちらかに選択する。
(この場合のみ、「手玉センター」が認められる)
※手玉センターから真っ直ぐコーナーポケットを狙わず、
得点が2倍になるサイドカットに行くプレイヤーも多い。
9ボールサイドは4点。4人撞きなら1発12点の価値がある。
5、「スクラッチ」や「手玉飛び出し」の場合は、
「手玉現状」か「手玉センター」か「手玉フット」を選択する。
その際、先球がヘッドライン内の場合は、
「手玉センター」か「手玉フット」を選択する。
※※※「1点○円」などと、
お金を賭けることは、法律で固く禁じられています。
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