ビリヤード ひねりと見越し ビリヤードで金メダルHP
中級テクニック
「スロウ」と「とび」と「見越し」 （２）
【ビリヤード ヒネリと見越し方】
この狙いにはひとつ問題がありました。
手球の左を撞くと、手球の走るコース自体が右にズレ、 （球体の重心（接地点）よりも左を撞くため）
手球の右を撞くと、手球の走るコースは左にズレます。 （球体の重心（接地点）よりも右を撞くため。少しおおげさに描いてあります。）
この手球のズレを「 とび」と言います。
手球の方向がズレては的玉を正確にポケットすることはできません。
そのためとびを修正するため、ヒネリを使った狙いの際には、 撞く方向をあらかじめ調整する必要があります。
これを「見越し」 と言います。「ズレるのを見越して撞く」という意味ですね。
下図を見てください。
左ヒネリで狙うため、キューを少し左に傾けて構えているのがわかりますね。
まとめます。
☆ 左ヒネリ は手球が右にずれるので、 左に見越す。
☆ 右ヒネリ は手球が左にずれるので、 右に見越す。
ヒネリに慣れてくれば、力加減によるスロウの度合いを計算して狙い点を決め、 撞点を左右にずらしながら見越しをいれることが、自然にできるようになります。
初級者の方にはかなり難問ですが、この理論を頭に入れ、ひねった時の構えがスムーズに、 一瞬でできるようになれば、あなたも中級者の仲間入りです。
※見越しの方法は、一般的には次の２通り
・芯で狙い、キュー（ブリッジ）を左右に平行移動させたあと、 少しだけ傾ける。
・芯で狙い、ブリッジを固定したまま、撞点を左右にずらす。
どちらでも良いので、しっくりする方を選んでください。 そのうちにあまり意識せず、自然に構えられるようになります。
※見越しの理想形 任意の撞点を選択すると同時に、 初めから見越しが入っている。
さあ、最後の仕上げです。
もう少しですから頑張ってください。
先ほどの図は、狙いに対してキューを左にずらして構えていますが、
フォロースルーはどこへ突っ込めば（ストロークすれば）よいのでしょうか？
１ 見越した左方向へ真っ直ぐ。
２ 左に見越しているが、６番の狙い点へ真っ直ぐ突っ込む。
正解は、６番の狙い点に真っ直ぐ突っ込む、でした。
キューは左に構えているのに、右側の６番方向に真っ直ぐ突っ込む、 なんていうのは、矛盾している、と思うかもしれません。
下図を見てください。
キューを長細い長方形に見立てます。
その長方形の対角線を狙い点に向け、そのまま真っ直ぐ突っ込む イメージが正解です。
決してキューを外側に逃がしてはいけません。キューを外側に逃がすと、 キューをどこに向ければ良いのか分からなくなって、 狙いが不正確になりますし、ヒネリのノリも悪くなります。
これはビリヤードをかなり撞きこんだ人でも、結構勘違いされています。
対角線のイメージで突っ込みきると、 スローな力加減でも驚くほどヒネリがノリます。（ひねった際のインパクトの音が変わる）
ヒネリがのると撞点を芯側に抑えることができます。撞点を抑えると、 とびが少なくなって、ショットの精度があがります。
※ それでもヒネリが乗らない方は、やはりキューが外側に逃げています。
対処法は、左ヒネリならば、キューがそれ以上左に逃げないように、 レストをしっかり固めてショットします。
右ヒネリは右に逃げないようにレストを固めます。 ヒネリのノリがよくなるはずです。
まとめです。
スロウととびと見越しはワンセットです。
頑張ってマスターしましょう。
お疲れ様でした ＾＾
※ 最近はハイテクシャフトといった、 とびの少ないキューが販売されていますが、 理論はしっかり押さえておかなければなりません。
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