「ビリヤードスタイル」 ビリヤードで金メダルHP
上級テクニック 「ビリヤードスタイル」
比較的厚いフリでの、出しの場面です。
下図、7番から8番への出し方ですが、
9番は穴前なので、8番に対するフリの条件は特になく、
影のついたA地点あたりを狙います。
出し方と失敗例をいくつか考えて下さい。
※初歩的な問題ですが、これを突き詰めて考えると
深い意味があります。
撞点芯で切り返し。
これが一番普通でしょう。
少しだけ前に出そうとして、逆や押しが効きすぎた例。
B地点から、いやらしい「へ」の字が残りました、失敗。
順引き(左下の撞点)2クッションで出す。
これもポピュラーで自然な出し。
キューが下に入りすぎた「突っ込み間違い」
クッションの角に噛んでしまいました。
「弾かし」気味の2クッション出し。撞点右やや上
逆方向からのライン出しで、上級者のイメージ。
これも撞点や、突っ込み間違い。
弾かしよりも、押しが勝ってしまい、手球が8番に衝突、失敗。
※このように「厚いフリ」は、撞点、力加減、突っ込みにより、
「どのようにも出せる」利点と、
「どのようにも出てしまう」紛れや危険が隣り合っています。
もう少し薄いフリなら、下図のように切り返せば「紛れ」がなく、
安全な形です。
下図は同じ形の、6番から7番です。
切り返しのフリを付けるなら、あなたはA、Bどちらの地点を狙う?
※ポジションプレイの基本は、フリを大事にして
球の取り方を組み立てることです。
しかし「厚いフリで、叩く出し」にも、
「比較的薄いフリで、切る形」にも長所と短所があります。
薄いフリ
長所
・分離角90度の自然な出しで、手球を自由にコントロールできる。
・球の取り方の、組み立てができる。
・上手く見える。
・極めると「美しい玉」になる。
短所
・フリがついている分、入れが難しく、どこかで抜く。
・順ズレなど、ヒネリ加減でのミスが出やすい。
・スキット(摩擦やヒネリ、突っ込みなどによる、突発的な的球のずれ)
が出やすい。
厚いフリ
長所
・近くの真っ直ぐで、厚い配置の方が入れやすい。
・ハードショットが多くなるので、突っ込みが良くなる。
・ハードショットにより、ヒネリによるスロウ(的球のコースのずれ)を否定できる。
・極めると「入れ重視の、負けない玉」になる。
短所
・弾かし加減と、押し、引きの加減が合わないと
思ったところへ出せない。
・わずかな穴フリを撞き分ける、技量がいる。
・フリが無くなって、出せない配置になることがある。
・行き当たりばったり。
※上級者になってから、順ズレ
などの理由で先玉を飛ばしてしまい、
大事な場面で負けた経験がある人などが、
この「ひねって切る」スタイルから「ヒネリを抑えて叩く」
スタイルに転向する場合もあります。
しかし初心者の方は、基本は基本で、きちんと理論を
おさえておかなくてはなりません。
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